法話

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2010年4月3日放送

法話   2010/04/03
2010年04月03日放送

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長かった冬もおわり、雪どけのすきまからふきのとうが顔を出す季節になりました。 私のお寺の庭にも、ふきのとうや、福寿草が芽を出し始めようとしています。 むかしの歌に
「踏まれても 根強く忍べ 福寿草 やがて花咲く 春はくるなり」
とあります。 福寿草やふきのとうは、冷たい雪の下で、永い間、ジーッと芽をだす時を待っているのです。そしてそれは、ただ漫然と時を待つのではなく、花芽をじっくりと育て熟成させて、春の到来に備えているのです。
おおよそ、春の花々にとって、冬の寒さは単に厳しいのではなく、その厳しい寒さがあってこそ、花を咲かせることができるのです。
永平寺の道元禅師様は「春になって爛漫と咲き誇る花々のすべてが、この寒い雪の中にあって花をつける梅の花に凝縮されている」と言われました。 北海道の場合、桜も梅もほぼ同時に咲きますが、これは冬の厳しい寒さが一転して春暖に変化することをあらわしています。 冬の寒さの厳しさゆえに、春の喜びがより大きいということなのです。
当番組をお聞き取りの皆さん方の中には、今、この時を雪の下の福寿草のような思いで苦しみ・悲しみに耐えていらっしゃるかたもあろうかと思われます。 そんな時こそ、春に咲く花に思いを致し、耐えるべきときはじっと時を待ち、今の苦しみがそのまま、大きな喜びになると信じて、精進いたしましょう。
もうじき野山が花々で覆われる季節がやってきます。春の喜びを、ともに味わおうではありませんか。

新篠津村 光明寺
藤原 重孝

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