2010年2月6日放送
法話
2010/02/06
2010年02月06日放送
ヒトとヒトとの絆。我々は一人で生きている訳ではありません。様々な人間関係、人間同士の絆によって、生かされているのです。
それでは、その『人間同士の絆』をより高め、より深める方法とは何か?
その方法の一つに『言葉を大事にする』というものがあります。
相手を思いやる心から生まれた言葉。 相手のことを考えた、温かい言葉。
ですが、このような言葉づかいを、最初から完璧に行うというのは難しいかもしれません。
まずは第一歩として、挨拶から。 本当の気持ちが込もっていれば、『おはようございます』『こんにちは』『ありがとう』という、日常の挨拶だって、『相手を思いやる温かい言葉』になるのです。
ですが、あなたが普段口にしている挨拶、もしかしたら、台本に書かれた台詞(せりふ)、棒読みの挨拶になっていたりはしませんか?
先日のことです。おそらく、『このような時にはこう応対しなさい』と、従業員用の接客マニュアルが存在するのでしょう。 たまたま不慣れな従業員だと思うのですが、『マニュアル通りの台詞』『棒読みの挨拶』に違和感を受けたのを、今でも覚えています。
『決められた台詞を、決められた通りにただ言う』そこには、『相手を思いやる心』があるとは、言えないでしょう。 周りを見渡せば、世の中には『棒読みの言葉』が氾濫している事に気付かされます。
だからこそ、もう一度、問いたいのです。 あなたが普段、口にする挨拶…棒読みの台詞になっていたりはしませんか?
心の込もった『ありがとう』。心の込もった『おはようございます』これらを普段から当たり前に言える…そんな自分自身をめざしてはみませんか?
厚岸町 吉祥寺
斉藤 章道
斉藤 章道