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磯ガニさんの恩返し

法話   2019/11/16
2019年11月16日放送

おはようございます、増毛町 天総寺 谷龍嗣です。
今年もあっという間に雪の季節です。そして、どんなに寒くても「我慢」をして、朝早くから雪かきをする季節がやってきます。
その「我慢」私達は耐え忍ぶ、辛抱するという意味で私たちは日頃使っていますが、元々は、違う意味を持つ仏教の言葉です。
その事に気づかされた出来事がありました。
今年の夏、3歳になる息子と磯カニ釣りに行った時の事でした。針金の先にイカを付けて、岩と岩との間に垂らします。しばらくすると、イカに寄って来るカニたち。しかし、息子は我慢ができず、すぐに針金を上げてしまい、カニは逃げてしまいます。案の定、カニが釣れずに大泣きする息子。
「いいかい。少し我慢をして、カニさんがイカさんを食べてからゆっくり上げるんだよ。わかったかい」と伝え、我慢すること30分。ようやく1匹のカニさんがバケツの中に入ってくれました。
早く釣り上げたい!という思いがいっぱいだった息子には、最初のうちは他人の声が届かなかったのですが、一匹釣れ、二匹連れとしているうちに、素直に受け入れる心に変わっていき、笑顔になっておりました。
帰り際「カニサン、海のお家に戻そうね」という私の言葉にも、本心は「いやだー」と言いたげでしたが、「うん、わかったー」と釣り上げた愛おしいカニさんを一匹づつ海に戻し、岩に隠れたカニさんに、「バイバイまたね」と笑顔で声をかけていました。そんな姿を見ていると、ついつい私も周りの方々も笑顔になっておりました。
お釈迦さまが私たちに伝えてくれた、本来の「我慢」という言葉の意味、これは「自分の考えが一番と思っておごり高ぶってしまう、そんな自分中心の心を調えましょう」ということです。
そうすることによって、あなたも私もみんなが幸せになる事を願われたそんな教えに気づかされました。

増毛町 天総寺
谷龍嗣

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