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「ご縁を食す」

法話   2019/01/12
2019年01月12日放送

おはようございます、浦河町 光照寺 藏野嗣雲です。
私たちは生涯において、個人差はありますがおよそ九万回の食事を頂きます。その一食一食との向き合い方次第で、より豊かに日々を過ごすことが出来るのではないでしょうか。
「食す」ということは命を頂くことであり、命と命をつなぐ「ご縁」を頂くことなのです。それではご想像ください。
食堂でカレーを注文します。しばらくするとお盆にのった美味しそうな一皿が運ばれてきました。その具材は、じゃがいも、玉ねぎ、人参、お肉。どこかの誰かが作った食材が、どこかの誰かによって運ばれて、調理され、カレーとなって、目の前に現れます。
さて、この一皿に、何人の方が関わっているのでしょうか。それぞれのお野菜、お肉を生産された方。その作業工程で使う数々の道具や、出荷するトラックを製造された方々。そのトラックが走る道路を整備された方。調理をされた方。調理器具や食器を製造された方。ここには到底挙げきれないほどの多くの方々のお力によって、目の前の一皿が成り立っているのです。
「五観の偶」という食事の際のお唱えがあります。それは次の一文から始まります。

「功の多少を計り、彼の来処を量る。」

これから頂く食べ物が、どれほどの方々の苦労を経て今ここにたどり着いたのか思いながら頂きます、という誓いの言葉です。
会話を楽しみながら。またテレビを見たり音楽を聴きながら食事をすることも、日常における大切な時間であります。しかし、ときに静かに身を正し、一口ごとに手を休め、壮大なる「ご縁」をかみしめて、感謝とともに丁寧に飲み込む。そのような時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?

浦河町 光照寺
藏野嗣雲

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