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「おばあちゃんのお布施」

法話   2018/02/17
2018年02月17日放送

うちのお寺の檀家さんに、俳句を作るのが趣味のおばあちゃんがいらっしゃいました。
「いらっしゃいました」と過去形で言ったのは、昨年の春にお亡くなりになったからです。
お参りに伺うといつも温かく迎えて頂いて、お今日が終わると一緒にお茶を飲んで色々な話をし、帰るときには何やらほっこりした気持ちにさせてくれる方でした。
それは相手がお坊さんだからというのでは無く、ご家族にも、親戚にも、お友達にも、ご縁のあった方々みんなに対して温かく接したおばあちゃんの家には、その温かさを求めて多くの方が訪れておりました。

さて「お布施」と言いますと、多くの方は『お坊さんにお経を読んでもらったら渡すお金のこと』だとお考えでしょう。もちろんそれはひとつの答えですが、本体の意味は『物でも心でも、見返りを求めること無く、惜しむこと無く人に施すこと』です。そしてお金や物以外でするお布施の方法が七つあります。
『笑顔』
『愛情のこもった言葉』
『温かいまなざし』
『身体を使っての奉仕』
『相手の心に寄り添うこと』
『場所を譲ること』
『ゆっくり休める場所を提供する』この七つです。

俳句が好きだったおばあちゃんと、生前こういう話をすることはありませんでした。しかしおばあちゃんは、お金や物以外でする『お布施』を、身を以って実践しておりました。周りの人に対して、見返りを求めること無く、常に温かく接しておりました。そしておばあちゃんの周りには、おばあちゃんを慕う人の輪が出来ました。

おばあちゃんが亡くなった後、お仏壇は遠くに住んでいる息子さんがお守りすることになり、もうあの家でお経を上げることはありません。しかしおばあちゃんに頂いた『お布施』にことをこれからも忘れずにいます。

千歳市 大禅寺
押見 正貴

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