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「曹洞宗の安心」

法話   2018/01/06
2018年01月06日放送

今年も『曹洞宗の時間』をよろしくお願いいたします。

毎年、お正月になりますと一休宗純禅師が詠まれました「門松や 冥土の旅の一里塚めでたくもあり めでたくもなし」という歌を思い出します。
人生の無情さを、はかなさを詠まれている歌であります。新しい年を迎えるということは一つ年をとることでもありますので、私のとりましても年々この歌が感慨深いものとなっております。

社会に目を向けましても、殺伐とした姿が目に付きます。これは怒り、妬み、貪りの心を自分自身で抑えることができないところが原因であり、そこに現代人の苦悩を感じます。

永平寺の七十八世 住職 宮崎奕保禅師は「曹洞宗の安心は坐禅である」と申され、毎日3分でも五分でも坐禅をすることをお勧めされておりました。坐禅の姿が人が本来あるべき姿であり、その心で生活することがとても大事なことでもあります。人としてあるべき姿を取り戻し、生活していくことで穏やかな社会を取り戻すことができるのではないでしょうか。

道元禅師さまは「いたずらに 過ごす月日は 多けれど 道を求める 時ぞ少なき」とお示しです。今からでも遅くはございません。本年も一緒に行じてまいりましょう。

曹洞宗北海道管区教化センター
統監 藤原 重考

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