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「和顔愛語」

法話   2013/11/23
2013年11月23日放送

「爽やかなあいさつうれしく」という見出しで、札幌の男性の投稿記事が北海道新聞に掲載されておりました。それはバスの運転手さんが、降りるお客さん一人一人の顔を見ながら、優しい声で「いってらっしゃい」と爽やかにあいさつしたそうです。運転手さんは見るからに優しそうな方で、朝から応援されているような気分になり、すごくうれしくなったと記載されておりました。
「心から出た言葉は心に達す」とよく言われますが、この記事はまさしくこの事を言っているのではないでしょうか。
今の世の中は、物が満ち溢れていますからよけいそう思えるかもしれません。最近、心のまずしさ、言葉の乱れなどが大変強く感じられてなりません。このような時代、一番必要で、しかも誰にでも実行できる行い、それは「和顔(わげん)愛語」ではないでしょうか。
お釈迦様は、財産のない人でも出来るという「無財七施(むざいしちせ)」を説いておられます。その中の一つに「和顔施(わげんせ)」と言って、やわらかな笑顔を絶やすことなく人に接する事が大切であると説いております。
又、私たち曹洞宗の「修証義(しゅしょうぎ)」というお経の中にも「愛語」について、優しい心をはたらかせ、顧みるような愛をさしあげ、慈しみの心で、赤ちゃんを見るような気持ちで接する時に使う言葉が「愛語」と説いております。
「和顔愛語」この心をもって言葉を交わし合えるようになりますと、どんなにか社会が住みやすくなり、明るくなるに違いありません。

松前町 龍雲院
保坂 一広

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